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マナー講師×相談員対談

※2018年5月1日 探偵ニュースに掲載されたものです。

家出は家族との関係性が大きく影響している

高野 酒井さんはアメリカと日本で心理カウンセラーとして活躍されていますが、家出と関係がある相談を受けたことはありますか?


酒井 主にパーソナリティ障害のカウンセリングを行っていますので、件数は少ないですが、家出の相談も何度か受けたことがあります。


高野 年代はどれくらいですか?


酒井 10代と、35歳から40代の社会人です。10代は親子関係がうまくいかない、学校でいじめられたという理由が多く、大人は会社で居場所がない、ストレスを抱えているなどの理由が多いと感じています。


高野 当社では2~3月の依頼は学生が多いのですが、通常は20~30代の家出、70代の徘徊による行方不明が多くなっています。当社ではトータル的なサポートを行う姿勢でおり、家出人とその家族に向けてできることを考えていますが、どこにスポットをあてていけばいいでしょうか?


酒井 10代の場合、家族関係が悪いと家出に向かうケースが多い傾向にあります。社会人の方も生育歴を聞いていくと、家族関係が悪いことが大きく影響しています。


高野 家出の原因が家族以外のところにあっても、家族との関係性が影響するのですか?


酒井 そうなのです。ですから、アメリカでは子ども達と年齢が近い『ビックシスター』『ビックブラザー』と呼ばれるボランティアが子どもたちの相談相手になっています。


高野 それはいいシステムですね。当社でも子ども達のいじめ問題に取り組んでいますが、そこで子ども達の気持ちがわかるメンター的な存在が必要だと感じています。





家出をした後が重要繰り返さないための策が必要

酒井 また、子どもも社会人も現状から逃れたいという気持ちが強いので、家出から戻った後が重要です。

高野 どうしたらいいですか?


酒井 まずは、本人を責めないことです。2~3日は休養をさせて、パーソナル空間に親は入らず見守っていましょう。

高野 家出は繰り返す傾向がありますが、我々がサポートできることはありますか?。


酒井 同じ状況にあればまた逃れようと家出をしてしまいます。状況を変えるには親子のコミュニケーションが必要ですが、そもそも家出人の家族は親子関係が悪いように感じており、親子関係を見つめ直す必要があると思います。これはカウンセラーなど第三者が入らないと難しいかもしれません。

高野 当社では調査をして終わりではなく、アフターフォローも含めてサービスを充実させたいと考えています。今回は大変参考になりました。



酒井 豊美

心理カウンセラー。「ナチュラルリソース」室長。働く人の心身不調を中心に、うつ、依存、トラウマ、パーソナリティ障害、異文化不適応、家族の問題など、多方面で支援の実績を積む。認知行動療法、CPT,精神分析療法、ソリューションフォーカス、行動療法、自閉症児のための応用行動分析(ABA)などを中心に、カウンセリングを行っている。

高野 俊之

探偵として活躍後、調査アドバイザーとしてお客様の対応に従事。依頼内容や状況から的確に判断し、最適な調査を提案。心からお客様に寄り添う丁寧な対応から、非常に高いお客様満足度を得ている。
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