原一探偵事務所　浮気発見エピソード

二十代の頃、数人の仲間で会社を立ち上げました。
社長は夫が、副社長に夫の親友が名を連ね、私は専務として会社の激動期を乗り越えてきました。
ようやく経営が安泰した頃に私の妊娠が発覚。
要職についているのもあり、また妊娠時のツワリなどが酷くないことから、私は家で仕事をすることにしたのです。
ある日、夫から残業で帰宅が遅くなるとの連絡が入りました。
私は丁度家で資料作成をしていて、夫が残業で会社にいるのであれば、欲しかった資料をメールしてほしいとお願いしました。
すると直後に夫から着信があり、電話に出るともの凄く不機嫌そうな声で、資料が今すぐ必要なのかを聞かれたのです。
至急に必要でなければお願いしないでしょ。と言い返しデータを送ってもらうのを待つこと一時間。
あまりにも遅いので何度か電話したのですが、つながりません。
資料を作成して待っているクライアントに送る時間も迫ってきていたので、仕方なしに会社にタクシーで向かう事にしました。
会社につくと、残業しているという夫の姿はありません。
持ってきたPCを繋いで資料作りを再開していると、夫が息を切らせた様子で会社に姿を見せました。
傍らには最近雇ったという女子事務員の姿。
夫はまさか私が会社に来ていると思っていなかったみたいで、かなり驚いていました。
私は言い訳を始める夫に、仕事してる間は何も話しかけるな。と制止して残り時間で資料をしあげ、予定していた時間内にクライアントへ資料を提出しました。
仕事を終え帰り支度を始めた私にようやく夫は声をかけてきて土下座パフォーマンス。
妊娠している妻が仕事も掛け持ちでやっている中、夫は浮気をして楽しんでいるのかと思うと、怒りよりも嫌悪の気持ちが強かったです。
夫の努力次第で再構築か離婚かを決めますが、出産後会社復帰してから本格的に夫を窮地に立たせます。