彼女の浮気の事実は、俺の親友から聞きました。

20代 男性

彼女の浮気の事実は、俺の親友から聞きました。
その日は彼女とは会っておらず、夜中に長電話をした記憶があります。
偶然彼女を見掛けた親友は、知らない仲でもないから声を掛けたそうです。
すると、「これから浮気相手に会いに行くの。内緒にしておいてね」と言って待ち合わせ場所らしきところに向かいました。
狐につままれた感覚に陥った親友は、とりあえずその証拠を掴もうと後をつけました。
彼女もそうされることを望んでいたのでしょうね。

彼女がその場所に到着して数分後に、俺とは全く違うタイプの男が表れました。
しかし、なぜか距離がありました。
手を繋ぐわけでもなく、ピッタリ寄り添って歩くわけでもなく、親しげに話す割には少しの距離を保っていたのです。 親友はそれを見て男友達だと思ったようです。
でも、俺の知る限りでは、彼女にはそんなに友達はいません。
男友達どころか、女友達だって1人しかいないのではないかと疑っているくらいですから。

俺はその話を聞いて、ハッとしてしまいました。
彼女と付き合い始めた頃、恋人という間柄だから親しげに話すけれど、少し距離を置いて歩いていたのです。 傍から見たら彼氏なのか男友達なのか見分けがつかないくらいでした。

今だったら浮気未遂で終わらせることが出来るかもしれないと思いました。
変わった彼女ではあるけれど、俺が彼女を好きであることには違いないのです。
だからこそ1年も付き合ってきたわけですから。

彼女と会えない曜日は決まっていました。
きっと、その日に浮気するであろう相手と会うのだと確信しました。
でも、俺の行動は遅かったようです。
親友が見掛けたという辺りに出掛けてみると、彼女が人を待っていました。
恐らく親友が見掛けた男だろうと思います。
彼がやって来て一言話すと、彼女はすっと彼の腕に絡みつきました。
俺と付き合って2ヶ月経った頃にやった儀式と同じです。
マズイと思った俺は、彼女の前に姿を現しました。
「やっと気付いた~?」と、彼女は満面の笑みで答えました。
相手の男は何が起こっているのか分かっていませんでした。
彼を傷つけまいと、「少し彼女と話をさせてください」と場所を移動しました。
彼女はこう言いました。
「2か月前に言ったわよね?1年目の儀式を始めるって」
それは、浮気をした時の俺の気持ちを試す儀式だったようです。

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