妻が妊娠中だというのに・・・

50代 男性

妻が妊娠中だというのに・・・

50歳になった年に娘が目出度く妊娠をしました。
私も家内もやっと望んだ初孫の誕生がとても楽しみで、娘が初産は安心できる実家で迎えたい、という希望を喜んでいました。
娘は30代でやっと結婚をしたものの、会社で役職を持っているのもあり、仕事ばかりだったのですが、妊娠が分かってからは潔く役職を後進に譲り、自身は産休や育休を期に会社を辞めるのだとこれから始まる家庭・家族との生活を第一に考えているようでした。
実際、お腹が大きくなる前くらいから実家に戻ってきた時、挨拶にきた旦那さんと共にしっかりと今後の話をしてくれていたのです。

娘も娘の旦那さんも、お互い良識を持ち、親の自慢かもしれませんが、本当に仲良く誇りに思う夫婦だったのです。

娘が臨月になり、妻と一緒に娘を産院へと送り迎えをした日でした。
検査は順調、いつ出産がきても万全なように入院の話もお医者さんから言われ、帰りの車内ではいつも以上に賑やかで幸せに満ちていました。
しかし、家の門扉が見えてきたところで、1台の車が停車しているのが見えたのです。
お客様だろうか、と思いつつ車庫に車をいれて、3人揃ってまだ車内のまま外に出てこない来客を迎えようとした時、車から女性が降り立ったのです。

第一印象は清楚な見た目だけど、得体の知れない。そんな印象でした。
娘と同じくらいの年代でしょうか。
その女性は私達3人をものすごく冷たい視線で見つめ、私が声をかけようと口を開くより早く、バサッと投げ捨てるように分厚い書類を地面に放りました。
私達3人は何が起こったのか分からず、地面に放られ、中身が散乱した紙の資料に視線を落としました。
その資料は写真で、女性と娘の旦那さん。親しげな雰囲気のものや、あまつさえキスをしたものまで。
娘の旦那さんの不倫を証拠づけるものでした。
「あなたが妊娠している間、ずっと相手をしてあげていました」と。
女は何というか、本当にそんな言葉を喋ったのです。
抑揚のない、本当に声だけで私達を殺すような錯覚でした。

娘は悲鳴と共に、あまりのショックで陣痛が起こって騒然とした騒ぎに。
家内はまさかの娘の破水に、一瞬前の凍った空気も吹っ飛び、娘を抱き抱え呆然としてしまっていた私に向かって、救急車を呼べ!と一喝。

救急車を呼ぶよりは車で産院に戻ったほうが早いと判断し、私は女性の事など一瞬で忘れて車に戻って車庫から出し、陣痛に悲鳴をあげる娘と、それに力を与えるように声をかけ続ける家内を乗せ、家から出て行ったのです。

初産で、しかもきっかけがあまりにも衝撃的なものすぎて、娘は難産でした。
待合室で待っている間、陣痛が始まったと仕事中だった旦那さんを病院に呼び、あまりにも長い落ち着かない空気の中、私は旦那さんに確認しました。
女性が来た事、不倫の証拠写真を持っていた事、娘の急な出産も、その女性の出現と言葉が引き金だったこと。
娘の出産の心配の苛立ちもあって、冷静な状況ではなく、かなり怒鳴っていました。
旦那さんは土下座して泣き詫びていました。
長い娘の出産と同じくらい、私は旦那さんを責め続けていたと思います。
孫息子の誕生の産声と共に、私は喜びと怒り、いろんなものが一気に流れ出て、おかしくなっていたのでしょう。
娘の元に行こうとした旦那さんを近寄るな!と叫んでしまいました。
けれど、娘が生んだばかりの子供を「父親」に見せたいと言い、旦那さんと対面。
泣き崩れ、謝りの言葉と生まれた子供を抱き包む旦那さん。
あとは二人で話をさせましょう、という家内に宥められ、私は一度その場を離れました。

結局、全てが落ち着いてから旦那さんはきちんと説明をしてくれました。
不倫は確かにしていたが、実は娘が妊娠する前の出来事だった。
妊娠を機にきっぱり別れた。
今回の女性の登場は女性が復縁を迫っての出来事だった。
旦那さんは本気で娘と生まれてきた息子を大切にしたい。
ときちん娘と話し合ったゆえの話をしてもらいました。

浮気をしていたことは許せないし、孫息子の誕生日のたびに思い出すことになってしまいますが、娘自身がとても落ち着いて対応しているし、
本当に誠意というものを感じたので、それ以上のことを言うのはやめました。

今は3人の孫に囲まれ、かつ娘も旦那さんも変わらずに仲の良い夫婦でいてくれています。
本当に安堵しています。

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