探偵まめ知識

学校の現状

平成21年度のいじめの現状は前年度よりも減少しているという発表がありましたが、学校での暴力行為・いじめなどの現状を文部科学省が「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」として発表しています。

●調査結果の主な特徴

1)小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は約6万1千件と、前年度(約6万件)より約1千件増加し、小・中学校においては過去最高の件数に上る。

【暴力行為の内容内訳】
・「対教師暴力」は8,304 件(前年度より184件増加)
・「生徒間暴力」は34,277 件(前年度より1,832件増加)
・「対人暴力」は1,728 件(前年度より4件増加)
・「器物損壊」は16,604 件(前年度より725件減少)


2)小・中・高・特別支援学校における、いじめの認知件数は約7万3千件と、前年度(約8万5千件)より約1万2千件減少している。

【いじめの認知件数内訳】
・小学校34,766 件(前年度より6,041件減少)
・中学校32,111 件(4,684件減少)
・高等学校5,642 件(前年度より1,095件減少)
・特別支援学校259 件(前年度より50件減少)
合計72,778 件(前年度より11,870件減少)。

【いじめの発見のきっかけ】
・「本人からの訴え」 24.3%(前年度より0.3ポイント減少)
・「アンケート調査など学校の取組により発見」 23.9%(前年度より0.5ポイント減少)
・「学級担任が発見」 19.5%(前年度より0.3ポイント減少)

いじめの形態もパソコンや携帯電話等を使ったいじめが3,170件(前年度より1,357件減少)で、いじめの認知件数に占める割合は4.4%(前年度より0.9ポイント減少)


3)高等学校における不登校生徒数は約5万2千人と前年度(約5万3千人)より約1千人減少し、不登校生徒の割合も1.55%と前年度(1.58%)より減少している。


4)高等学校における中途退学者数は約5万7千人と、前年度(約6万6千人)より約9千人減少し、中途退学者の割合も1.7%と、前年度(2.0%)より減少している。


5)小・中・高等学校において自殺した児童生徒は165人である。


平成22年9月14日 文部科学省発表
【平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について】より抜粋