探偵まめ知識

未公開株購入の勧誘詐欺

●未公開株詐欺とは

未公開株は、証券取引所に上場している企業の株式でなく、株式公開をしていない株式を「未公開株」と呼びます。
「未公開株」は株式公開していないので証券取引所で売買することはできませんが、当事者間(企業と購入者)で売買は可能です。

そこで、その「未公開株」が近々上場し、値上がりすると勧誘させられ、多額の現金をだましとる詐欺が「未公開株詐欺」と呼ばれています。

国民生活センターに寄せられた未公開株詐欺の相談件数

2005年 2,981件
2006年 4,072件
2007年 2,615件
2008年 3,071件
2009年 6,113件
2010年 4,671件(前年同期 2,822件)

※2010年12月7日現在

●トラブルの相談事例

・買取業者A社、B社から「C社の未公開株を購入すれば買い取る」と言われ、全部で500万円分購入した。
だが約束が守られない。

・「配当のよい投資がある。会員になれば購入できる。」と誘われ、未公開株を購入した。
その後、社債も購入したが配当が入らない。

・未公開株の勧誘電話がたくさんかかり、いつも断っている。
今日の電話は暴力的だった。対応策を知りたい。

・未公開株の電話勧誘があり1口購入したが、その後事業者と連絡が取れなくなった。
救済してくれる窓口はあるか。

・7年前に知人に勧められて組合の会員になり、未公開株を購入した。
5年前に「すぐ上場する」と言われたがまだ上場しない。

・以前購入した未公開株の発行会社が倒産し、業務委託先の業者から返金されるとの通知が来たが、連絡が取れない。
どうしたらよいか。

・金融商品の仲介を行っている事業者から、未公開の縁故株を申し込めば謝礼を支払うというので申し込んだが、話が変わり困っている。

・5年前に「3カ月経てば上場する株だ」と電話勧誘され、魅力に感じたので買ったが、3年後から電話が通じなくなった。どうしたらよいか。

※国民生活センターHP(http://www.kokusen.go.jp/)から抜粋