探偵まめ知識

証拠能力のある証拠の収集(浮気編)

●証拠能力のある証拠を集めること

証拠は証拠能力がないと意味がない為、「証拠能力のある証拠を集めること」は探偵のテクニックでも欠かせないものです。

この証拠を元にお客様は示談交渉や、裁判などを行いますので、各々の目的に合わせた証拠能力のある証拠を掴む必要があります。

浮気の証拠を掴むチャンスは一瞬ですし、ターゲットにも近づくためばれる危険性もあり、とても慎重になり気を使う難しい調査です。
また、証拠を掴む際に違法行為があった場合は証拠能力がなくなるだけでなく、刑事責任を問われる可能性もありますので細心の注意が必要となります。

証拠集めは素人の方でもある程度のことはできると思いますが、夫婦間での浮気を立証するための証拠と、裁判や離婚時に必要な証拠とは意味合いも違ってきますし、証拠能力も変わってきますので、証拠だと思っても証拠として使えない場合もあります。

●浮気の証拠

証拠1 不倫相手からの手紙・メール

パートナーの浮気を問い質すのにはこれだけで十分な証拠になると思われるかもしれませんが、実際の裁判の場においては状況証拠となる程度で、直接的な証拠にはなりません。

証拠能力としては、不貞行為の確認・推察が出来るかどうかが大きなポイントになる為「愛してる」「今日のホテルキレイだったね」とあったとしても、「冗談だ」とか「作り話で遊んでただけだ」と言われればそれ以上は追求できません。
メールなど実際に誰が送ったかもわからないので、悪戯の可能性も否定できず、直接的な証拠にはならないのです。

証拠2 不倫相手との電話の盗聴

状況にもよりますが、電話の盗聴は基本的には犯罪行為です。
証拠能力がないばかりか、刑事責任を問われる場合もあります。

証拠3 不倫相手とのデート写真、目撃情報

状況証拠として十分な能力があるように思われますが、二人が一緒にいただけの写真では不貞行為の確認・推察が出来ない為、直接的な証拠にはなりません。

また、友人・知人などがデートを目撃していたとしても同じことで、不貞行為の確認・推察が出来ない為、直接的な証拠にはなりません。

ただし、ホテルに入るところを見ていたりすれば状況次第で証拠になります。

証拠4 不倫相手との性交時の写真

性交時やベットでの二人が映っている写真や映像があれば決定的な証拠となります。
その他にも裸の状態の二人が一緒にいる写真などでも証拠となります。
最近は携帯のカメラで簡単に写真が撮れる為、性交時やベットでの写真を本人が撮っていることがあるかもしれません。

ラブホテルへの出入りの写真なども有効ですが、その場合は二人が数時間そこに滞在したという状況の確認も必要になります。
また、継続的な関係を証明するためには複数回の状況証拠を抑えることが大切です。

証拠となる写真や映像は客観的に見て
「性行為の存在を確認できる、もしくは推認できる」ことが必須なのです。